名古屋城天守閣、木造での復元決まる 事業費500億円  :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFD23H2P_T20C17A3000000/

木造で復元するなら数百年残るものを願いたいですね。
伝統木造の大家の木内修先生が手がけてくれると良いのですが。
昨年東大大学院の授業で先生の授業を受けましたが、先生は失われていた伝統木造(特に社寺建築)のノウハウを力学的な根拠を抑えながら現代に復活せており、適任だと思ういます。

木内修建築設計事務所
http://www.kiuchiosamu.com/

問題は先生が受けていただけるか?ですが。

 

日本の伝統木造の技術は室町時代、応仁の乱の前頃にピークを迎えその後戦乱などにより様々な技術が失われ、平和になった江戸時代頃から世襲化が進んで悪い意味で簡略化・マニュアル化が進んでしまい今に至るそうです。
また、伝統木造は大工さんの経験則等が重視され、それはそれで大切なのですが近代的・科学的根拠の裏付けができていない現実がありました。木内修先生は丹念な調査を基に伝統木造のピーク時の技術を現代の科学的に裏付けを行い鉄骨や鉄筋コンクリートと比べても遜色のない設計をされています。

i-木構は先生ほどの技術やノウハウはありませんが、町のお寺やお宮の修繕や改築が木造でできる様先生の技術をローカライズして活用させていただいています。

木内先生の著書も参考にしながら設計したお寺の山門