間が空いてしまいましたが、研修旅行のお話し3回目です。 前回の記事は→こちら
三つ目の訪問先は重要文化財にも指定されているJR旧大社駅です。
旧大社駅は国鉄大社線の終点として明治45年(1912年)開業し現在の建物は大正13年(1924年)2月に改築されたものです。出雲大社の玄関口となる駅のため純和風のデザインで建てられました。平成2年(1990年)3月に大社線が廃止されるまで68年間現役を務めていました。
中央玄関から入ったホールです。内部も出札室やシャンデリアも含め全体が和風でまとめられています。目測で短辺スパン6間(10.92m)の空間は天井の上に木造トラスを組むことで実現しています。和風でありながら西洋の技術も取り入れられています。
構内には廃止時の運賃表がそのまま残っています。出雲大社への参拝客が多かったため東京大阪名古屋などの運賃も表示されています。東京からの直通列車もあったそうです。
裏手から。明治~大正時代には西洋技術を取り入れ江戸時代以前とは異なった中大規模木造が多く作られました。しかしその後災害対策や一時期の森林資源の枯渇などで木造は住宅が中心になり中大規模木造は廃れてしまい、こうした建物のノウハウが断絶してしまっているのが残念です。
最後にi-木構事務所員一同で記念撮影。
おまけ
構内には蒸気機関車のD51(デゴイチ)が展示されています。最近お化粧直ししたそうで綺麗です。