今ご縁があって岐阜県のぎふ性能表示材を使用したスパン9.1mのトラス屋根付き準耐火木造の福祉施設の検討をしているのですが、使用する木材の取り扱いの有無や入手性を確認しようと認定工場一覧を見たところ、取り扱い木材の有無が空欄になってたりホームページを持っていない認定工場(製材所)が結構ありました。
特に建設予定地付近の情報が少ないのが残念。
私は木造の構造計算についてそれなりに経験を積んでいるので、断片的な情報から入手しやすさを推測しコストダウンも考慮しながら使用木材を決めてゆけるのですが、輸入材の集成材の入手性も手探りな構造屋さんにはちょっと辛いのでは?と思ってしまいます。
日本国内の林業組合や製材所は地方自治体と協力しながら価格競争力や流通性の改善に努めてられるのは承知していますが、実務で構造設計事務所が国産材を利用しようとしたとき「どの樹種の」「どの寸法の」「どのヤング率の」木材が手に入るのかわかりにくく構造屋さんから敬遠されてしまうのでは?と心配になります。
今はWordPressなどのホームページを安価に手軽に運営できるソフトもあるので、製材所さんもインターネットでの宣伝や情報発信は積極的にしてくれると国産材の普及に弾みが付くのではないかと思いました。