木造建築は住宅以外の方が向いている?

木造専門構造設計事務所として開業して2年あまり、住宅にとどまらず店舗などの延べ床500㎡未満の中規模木造や保育園、老人ホームなどの延べ床1,500㎡ぐらいまでの大規模木造も手がけてきました。

ここで一つ意外な事に気づきました。

それは、木造建築は住宅より店舗・保育園・老人ホームなどの低層の中大規模な建物の方が向いているということです。

 

これまで木造というと住宅というイメージでしたが実際のところ

  • 住宅は比較的小さい面積で広く開放的な空間を求めらる事が多く耐力壁のスペースの確保が難しい。また、狭小地では吹き抜けを設けると床の水平剛性の確保が困難になる。特に3階建て木造で大空間や吹き抜けを多用するプランで耐震等級3をクリアするのはかなり難しい。
  • 一方で保育園や老人ホームはプラン上間仕切り壁を設置するため耐力壁のスペースを確保しやすい。店舗でも売り場などは大空間が要求されるものの、奥にスタッフルームや倉庫・厨房などがあるためそこで耐力壁スペースを確保できる。また、大きな吹き抜けがあっても規模が大きい分他の部分で床の水平剛性が確保しやすい。

という傾向が見えてきました。中大規模木造では木造が苦手とする4m以上のスパンが必要になりますが、これらも木造トラス架構を用いれば解決できますし。スパン10m程度までであれば特殊な金物を用いなくても仕口加工とボルトのみでトラス屋根を架けることができます。

また、大規模木造は建設コストが高いというイメージが強いのですが、実際は2階建て1,500㎡程度までの木造建築であれば、金物工法を使わず住宅用の木材とZマーク金物同等品らでむしろ鉄骨より安く建築出来ます

 

今後は大規模木造を推進する活動をしてゆきたいですね。

 


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