新しい木造学校の基準

平成26年5月31日に開催された木の建築フォラムの公開フォーラムで木造の学校建築が取り上げられました。

 

内容は多岐に渡るのですが、防火とJIS改訂について簡単に触れます

 

防火

以前にも紹介した学校の実大実験が3度目の仕上げ本実験が行われ、その結果を踏まえて建築基準法の改正が行われる事になりました。

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1年目の予備実験は内装などの防火関係の対策をしていない状態で、昨年の準備実験では対策をフルに行った状態で行い、3年目の本実験では前2回の結果を踏まえ、必要とされる性能と仕様を見極めるために防火対策を若干低くして実施されました。

結果十分な性能が得られると判明したため大規模木造建築の防火関係の法令が見直される事になりました。

現状の改正案は

 

建築基準法第21条
延べ床面積3,000平米超の木造建築でも一時間準耐火+αで建築可能へ(用途は問わず

建築基準法27条
木造3階建て学校が一時間準耐火+αで建築可能に

準耐火で良いので燃えしろ設計さえすれば柱梁などをあらわしにできるのは設計者としてはうれしいですね。

 

JIS A3301 の改訂

JIS A3301 1  は1956年に制定された木造学校建築の仕様を定めたものですが、はじめて大改正される事になりました。現在原案ができて審議中だそうで、近く正式に改訂されるそうです。

主な内容は

  • これまで片廊下式の画一的なプランしかできなかったのが、オープンスペース等まで対応可能に
  • モジュールが尺(910mm)だけでなくメーターモジュールにも対応
  • 8m以上の大スパンを飛ばすトラス等の標準図を充実
  • 壁倍率10倍超の高倍率筋かい、合板耐力壁の仕様を制定

トラスの仕様 15倍耐力壁(JISより抜粋)
木造トラスと15倍耐力壁の仕様(JISより抜粋)

 

JIS A3301 1  の適用範囲は平屋もしくは2階建てかつ2,000㎡以下のため規模が小さな学校に限られますが、地方で地元の国産材を使った学校の建築がしやすくなると良いですね。

 


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