東京大学で学んだこと
ふと思い立ったので東京大学大学院の社会人院生の修士から博士号まで取るまでに学んだこと、お世話になった人などの思い出を語ってゆきます。記事は思いつくまま不定期の更新となりますが、よろしくお願いします。
きっかけ
きっかけは個人事業の一級建築士事務所を設立して一人事務所として2年程経ち何とか軌道に乗った頃でした。当時木造住宅の構造設計は独立前の会社でノウハウを確立していたものの、中大規模木造に関してはまだ手探り状態でした。そこで独立と同時期に入会した木の建築フォラム主催の中大規模木造関連セミナーに愛知県から東京にせっせと通って受講していました。あるとき木造トラスのセミナーに当時東京大学教授をなされていた稲山正弘先生が登壇し、その後の懇親会で「今東大の私の研究室では木造建築コースという社会人向けの大学院(修士)があるので興味があったら是非受験してください」と仰っていました。この話を聞いて身の程知らずな私は(東大の稲山先生の元で木造建築の本流の勉強ができる!)と小躍りして年度明け4月のガイダンスに参加、願書と過去問を入手して申込ました。
人にその話をすると「良く受けようと思ったね」と驚かれますが、生来の性格でやりたいと思った事は考え無しに突っ走ってしまうので、試験対策でどう受かるかしか考えていなかったです。
簡単には合格できない
この木造建築コースは実務で活躍している建築設計者と木質材料業界の実務者に仕事を続けながら木造についての正しい知識とノウハウを伝授する事が目的で設立されたものです。一般の学生に比べれば「まだ」入りやすいですが、天下の東京大学なので早々簡単には合格できません。過去問題を見たところ専門科目はガチで実務をやっていて、最新の動向も押さえてないと到底解けない問題が並んでいます。更に英語はTOEFLがとなっていました。これは英語圏の大学に非英語圏から留学するにあたり、大学の講義が理解できるか?大学の日常生活、教員とのコミュニケーションを取れるか?を図るガチめの試験です。高校から英語が苦手な私にはかなりハードルが高いのを思い知らされました。
さて、どうしたものか(続く)
余談
当事務所の設計実績にある吉浜さんさん保育園は稲山先生のトラスセミナーを受ける前に設計したもので本当に手探りでしたが、設計の考え方や接合部の納め方などは大きく外さずにできていて、ほっと胸をなで下ろしました。

