先日ご紹介しました山形トラスに平行弦トラスを架けた保育園が完成しましたのでご紹介します。この物件はオール国産材を利用しているのも特徴です。
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外観は何の変哲も無い平屋の建物ですが

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玄関を入ってすぐの各保育室への廊下が早くも杉材づくし

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そしてメインとなる9.1mスパンの遊戯室に入ります。

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ご覧のとおり9.1mスパンの山形トラスを9.1mスパンの平行弦トラスで受けています。平行弦トラスのたわみが心配でしたが実測で約5mm(1/1820)とほぼ計算通りでした。

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山形トラスは杉の製材を中心に構成し下弦材も杉製材の挟み梁としています。

平行弦トラス正面
平行弦トラスは上下弦材に桧集成材としています。

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上下弦材の継手には今回一般的なボルト引きではなく追掛大栓継ぎとしています。

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反対の角度から。やはり杉のあらわしは無塗装が美しいですね。平行弦トラスは強度の関係上やむを得ず桧集成材としていますが、両者のコントラストの差が味わいになるといううれしい誤算も。

地元で取れる住宅向けの資材を極力使い、地元の大工さんで加工できる範囲でいろいろ苦労しましたが、無事形になって良かったです。

物件情報
名称:おおつ保育園 園舎新築
設計:日野久建築設計事務所
構造設計:i-木構
用 途:保育所
構 造:木造平屋建て軸組工法、木造トラス
建築面積:667.00㎡
延べ床面積:627.23㎡
軒高:6.34m
最高高さ:4.54m

 


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