木造トラスの詳細図を製作中

保育園や老人ホームなどの中大規模木造建築ではよくトラスフレームで3間以上の大スパンを飛ばします。今はこんな8.6mスパンの木造トラス屋根を手がけています。支える柱には丸太をつかっています。

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木造トラスはトラスの解析・構造計算も設計者のセンスが問われますがそれ以上に仕口などのディテールがの計画が大変です。金物+ドリフトピンでやってしまえば設計は楽だったかもしれませんが、この物件は45分準耐火建築でトラスフレームあらわし-燃えしろ設計のため見栄えと被覆の問題から一つ一つ接合部をホゾとボルト引きとし、ボルトは全て隠しとしています。

・構造計算(トラス解析)で各接合部にかかる力の大きさと方向・変形量を勘案して

・ホゾの大きさとボルト引きの方向を決め

・組立のしやすさと加工のしやすさに配慮し

・さらになるべくプレカット工場のラインで加工出来る形状にして

・火災時に燃えしろ分の断面が失われてもボルトや座金が炎に晒されず強度が確保されるように

etc.

こうなってくると上図の様な平面的な詳細図だけでは仕口の加工形状をうまくプレカット工場や職人さんに伝える事ができません。

そこでこんな仕口接合部の詳細なアイソメ図が必要になります。

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仕口の細部は描いてみて気付く事も多く何度もプレカット屋さんと協議になります。

アイソメ図は組立の説明も兼ねているので意思疎通に便利なのですが手間のかかること・・・

プレカット屋さんや大工さんにはわかりやすいと好評ですが毎回はさすがにしんどいので、汎用の3DCADの導入を検討しています。

また設備投資の費用が・・・

でも、次回はさらに洗練した設計ができそうです。

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実際の試験組みに進みます


保育園・老人ホーム・店舗等の建築計画の木造化について
一般的な工務店やプレカット工場でも大スパンの木造トラス、柱梁あらわしなどの
計画や施工が出来るよう検討・提案をいたします。

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